こんにちは。いしかわ矯正歯科クリニックの非常勤歯科医師の園木です。最近ジメジメして嫌な天気ですね〜。体調を崩さないように気をつけてくださいね。
今日は「顎関節症」についてお話しようと思います。
単語を聞いたことくらいはある、と言う方が多いのではないでしょうか。顎関節症とは、あごの関節に何か問題が起きてしまい、痛くなったり口の開け閉めが上手にできなくなってしまう病気です。
このような症状があったら顎関節症かもしれません。
①あごの周囲や、耳、こめかみの付近に筋肉痛のような痛みを感じる。
②口を大きく開け閉めすると、顎関節の付近に痛みや違和感があり、上手く動かせない。
③顎関節に引っかかりを感じる。口を開ける時、カクッと音がなる。
④顎関節に激しい痛みがある。歯の噛み合わせがおかしい感じがする。
顎関節症になる原因は、発症の原因となる初発因子(頬づえ、食いしばりなど日々のくせなど)、症状を悪化させる要素(乱れた生活習慣、ストレスなど)となる素因、症状を継続させてしまう要素(悪い噛み合わせなど)となる持続因子の三つの要素が組み合わさって作られます。原因は一つではなく、様々な要因がいくつか重なって、その人の耐性を超えてしまった時に発症してしまうと言うことです。
では、顎関節症はどのようにして治療するのでしょうか。主な治療法は、患者さん自身によるセルフケア(専門家による正確な診断に基づいて、患者さん自身が自分で行う方法)です。顎関節症は虫歯や歯周病のように、歯科医院で治す疾患ではありません。多くの学会発表や研究からも、最も有効な方法はセルフケアであるということが判明されています。
ここに顎関節症の症状が出てきたかな?と感じた時に患者さん自身が特に注意していただきたい癖をご紹介します。
①歯を食いしばらない
②うつぶせ寝をしない
③頬杖をつかない
④過度な開口は避ける
顎関節症の症状の疑いがあったら、これらのような癖をしている場合は控えるようにしてください。また、事前に顎関節症にならないように予防するためにも、日頃からストレスを溜めすぎない、と言った心がけも重要になってきます。日頃からストレスを感じた時に、リラックスできる方法を見つけておくのがいいですね。
セルフケアを行なってみてもなかなか症状が改善しなかったり、悪化してしまうような場合には歯科医院に相談してみるのが良いでしょう。